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zoom RSS 続・明治維新という過ち 〜列強の侵略を防いだ幕臣たち〜

<<   作成日時 : 2018/04/04 19:34   >>

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明治維新という過ち〜日本を滅ぼした 吉田松陰と長州テロリスト〜の続編を読みました。

我々が教科書から知った歴史はかなり歪めて(間違って)伝えられているのが解りました。

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■徳川幕府は、安政5年(1858)水野忠徳(ただのり)、永井尚志(なおゆき)、井上清直(きよなお)、堀利煕(としひろ)、岩瀬忠震(ただなり)の5人を初代外国奉行に任命した。これに筒井政憲(まさのり)、川路聖謨(としあきら)、大久保忠寛(ただひろ)を加えた8名はいずれも「海防掛」を経験している。彼らが、欧米列強と渡り合った開明派幕臣官僚の中核と言うべき存在であるが、その奮闘の「締め括り」とも言うべき位置づけにあるのが開明派幕臣の中でもきっての俊傑“小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)”であろう。

小栗を評して「明治の父」と言ったのは司馬遼太郎であるが、小栗の考えていたことは単に明治国家の青写真ではない。彼の存在こそが、徳川政権による近代日本の構築が十分にあり得たこと、明治維新というクーデターが民族としての過ちであったことを示すものであると思えてならないのだ。(あとがきより抜粋)

 

■徳川テクノクラートが描いた日本の近代化というグランドデザインは、幕府が育成した多数の人材が新政府を支えることによって、幕府崩壊以降も継続して維持されていったのである。(あとがきより抜粋)

 

参考:「幕末の三俊」 岩瀬忠震(ただなり) 水野忠徳 (ただのり)小栗忠順(ただまさ)

「幕末の四俊」として、著者は 川路聖謨(としあきら)を付け加えている。

 

参考:テクノクラート (英語:technocrat) とは、ビューロクラート(英語:bureaucrat)(官僚)の うち、高度な科学技術の専門知識と政策能力を持ち、なおかつ、国家の政策決定に関与 できる上級職の技術官僚(技官)のこと。高級技術官僚とも呼ばれる。

 

とりわけ面白かったのは、「第4章 幕末日米通貨戦争」です。

水野忠徳 (ただのり)が初代駐日領事ハリスと公定レートの交渉を行います。

ハリスは外交官ではなく、もともと商人であり、下田領事という「定職」を得て大儲けしたかったようです。日本人にこれほど”麗しく誤解されている”人物も珍しいと著者は述べています。

ハリスは英国の初代駐日外交代表オールコックと組んで、米英連合として通貨の交換比率問題で渡り合います。

交渉では、まず、1両=4ドル(小判5枚=20ドル金貨(金含有量から換算)はすんなり認められるのですが、

取引に使われるのは銀貨で、日本の1分銀(イチブ)とのメキシコドル(銀貨)の交換比率でもめるのです。

銀の重量比較をすると、メキシコドルはイチブの3倍なので、1ドル=3イチブが正しいのですが、

日本国内では一分銀は幕府が刻印を打つことにより、現代の”不換紙幣”にあたる通貨として、小判の補助通貨として流通していたのです。

水野忠徳は1イチブ=1ドル。ハリスは1ドル=3イチブを主張します。

 

結果は日本が米英の圧力に屈して、不利な条件になってしまいますが、水野忠徳の主張が全く正しかったのです。

後に英国大蔵省顧問アーバスナットが米英連合の誤りであって、日本側の主張が正しいと裁定しています。

商人のハリスは不換紙幣の考え方を理解できなかったようです。

欧米文明圏から見れば、極東の未開地の島国で、”先進性の高い”「幣制」を採っていることなど想像すら出来なかったようです。

(もし、欧米で刻印を打つことによって 、三倍の価値を付与するとすれば、たちまち贋金作りが横行し、大混乱が起こったであろうとのことです。引き換えて、徳川幕府は採掘権・専売兼権を強く握っていました。さらに、高度な倫理社会の日本では贋金を作ろうとする確率は低かったようです。)

それにしても、現代ではあたりまえの不換紙幣(銀貨)を発行していた徳川幕府自体、凄いものだと感心しました。(もっとも、江戸時代中期から日本産出の金銀だけでは足らなくて、輸入していたそうですが・・・・・)

 

 

続・明治維新という過ち

列強の侵略を防いだ幕臣たち

目次

はじめに〜「明治150年」という虚構〜

第1章 鎖国とななんであったか

第2章 安全保障政策としての閉鎖体制

第3章 対外協調路線への転換

第4章 幕末日米通貨戦争

第5章 官と賊 150年の禍根

あとがきに代えて〜一言以て国を滅ぼすべきもの〜

 

小栗上野介の名言

■「一言で国を滅ぼす言葉は『どうにかなろう』の一言なり。幕府が滅亡したるはこの一言なり」

■「幕府の運命に限りがあるとも、日本の運命には限りがない」

 

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『明治維新という過ち・完結篇 大西郷という虚像』が6月に刊行されるようです。

読んでみたいと思っています。

 

■関連記事:明治維新という過ち(2016.01.13)





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